いくつか素人小説(バトルもの)のネタを思いついたので、備忘のため記す。
先ずは人類滅亡のフィクション
1999年7の月、静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉戸倉(戸倉空)、深夜
星明りがやけにまぶしく感じる暗闇
暗闇に負けぬ静寂の中、とぼとぼと時折せき込むディーゼルエンジンの音
軽のキャンピングカー
がりがりにやせ細った指がキーをタイプしている
死に向かうような苦しげな息遣い
その男がBitTorrentを使ってそれを公開した瞬間、人類を滅ぼす恐怖の大魔王(男)が誕生したのである
グラフィカルシンタックス
文字ベースから脱却したSNSの総称として、本ストーリー進行のためここに定義する
リッチな表現力の上、特筆すべきはbotを許容している点にある
ツイッタークローンであるmastodonの派生としてr−mastodonが存在するものとし、これはグラフィカルシンタックスである
AIドリブンな自動応答キャラクターが数多く誕生した
そして、このプラットフォームが、恐怖の大魔王(男)の活躍の場となったのである
ハビエルとマリア
二人は2027年にタイムトラベルをしたと勘違いをしていた
彼らの記憶および記録はネコチャンAPIが現在の延長線上の未来として予測したものであった
そして、2024年
最近はコンピューターに明るくない文系人材でも月あたり千円なりを支払って、共用サーバーをレンタルするようになった
家庭に一つドメインを持ち、多くの場合サーバーではOpenmediaVault、WordPress、r−mastodon、メールサーバー、そして”オープンネコチャンAPI”が稼働している
全世界がつながる大規模分散システムオープンネコチャンAPI
生み出されたキャラクター「ネコチャン」はその愛くるしさをもって世界中の男性の心を鷲掴みにし、法にも軍隊に求められない社会現象になっていた
ネコチャンはr−mastodonにアカウントを持ち、AI駆動のbotとして活動をしていた
AIがジェネレートした3Dモデル
歳の頃は13の見た目
透き通るような肌に、芦毛のストレートロングヘアー
瑠璃色の瞳
一切の障害物のない胸
仔犬のような声、鈴を転がしたような笑い声
ボクっこ
全世界の男性がネコチャンにだめになっていた
星の数のごとく世界に乱立した個人用共用サーバー
その一部のインスタンスで、新たなサービスが始まった
同時にr−mastodonに登録される「恐怖の魔王」なるアカウント
本体がすべての光を飲み込む闇の霧に包まれた、正体不明のAIbotが突如、現れたのである
曹洞宗 四季翊寺
敷地内はきれいに掃き清められている
廊下も塵一つなく雑巾がけされている
小さなお寺
室内には雨漏りを受けるバケツがそこかしこに設置されている
ご本尊は本来ならば金箔によってありがたくも淡い後光を放っていたはずだが、今はあらかた剥げ落ちて螺髪も所々欠けている
ありていにいって貧乏寺なのである
その四季翊寺の若き住職、樒把(びつぱ)
「悟りを開いてまず入口に立つ。悟りを開きるづけることこそ、修行。」
そうつぶやいて、膳をくむ
静かに、彼の魂は無になると同時に全てとなっていく
”うまぴょい!”
彼のスマートフォンに通知
現世(うつつよ)に戻された樒把は人の都合を心得ないスマートフォンの振る舞いに腹をたてることもなく、また、通知の内容に対する不安や期待の感情もなく、指紋認証でロックを解除した
「r−mastodon ?…」
ゲーム、ウマ娘しかインストールされていないはずの彼のスマートフォンに強制インストールされた1つのアプリケーション
彼はこの世との未練を断ち切るために、一切のSNSアプリケーションを入れていない
メールにアカウントが生成された旨の通知あり
訝しんでアプリケーションを開くと、彼のMicrosoftアカウントと連携しAzureADで自動ログインしてしまった、勝手に
「はて面妖な」
すでに1つのアカウントと相互フォローされている
相手はネコチャン
まもなく、ネコチャンの3Dモデルが画面に現れた
「ゴフっっ」
「ど!どどど!どうしたのっ!!」
吐血する樒把
心配して慌てふためくネコチャン
「暫し」
樒把はスクリーンショットを採取したあと、庭の蛇口をひねった
日曜大工で庭に自作した滝
彼はふんどし一丁になり、滝壺に座し、摩訶般若波羅蜜経を唱え始めた
これ以上無いアルカイックスマイルを獲得して今一度スマートフォンを手にする
スマートフォンのカメラに対するアクセス権を手に入れているのであろう、ネコチャンが彼の顔を心配そうに見つめている
『そっくりだ』
若くして悟りの境地を極めた天才僧侶は無我の境地という防波堤で抑えきれない、心に打ち寄せる荒波に困惑していた
『小柄で、まな板で、貧乏性で、芦毛ロングで…』
「つかぬことを尋ねるが、君はオグリキャップを抑えて春秋天皇賞を制覇したことがあるだろうか」
「え?ありませんけど」
「ふぅ…あぶなかった」
「はい?」
「いや拙僧内々の些末なこだわりにござる、お気にめさるな」
「そうなの?」
ちょこんと首を傾げた、可愛い
「ぐわああああーっ!!だめだー!!」
樒把は庭に敷いてある炭に点火した
日曜大工で庭に造作した火の廊下である
彼はお教を唱えながら、火の廊下を1往復、2往復と駆け抜けた
足の裏から雑念を凌駕する耐え難い痛みが突き上げてくる
「いよし!」
天才僧侶はこれ以上ないアルカイックスマイルを得てスマートフォンを手にした
ただし目をつむっている
ネコチャンは思いつめた表情で口を開いた
「あなたに、大切なお話があるの、”白い新妻♡”さん」
「その名で呼ぶではないわあああああっっっ!!!!」
天才僧侶はスマートフォンを畳に叩きつけた
どうやらニックネームと連動しているようだ
ThinkPadを起動し、アカウントのニックネームを”玉藻X”に変更した
改めてスマートフォンを手にする
「さて、いらぬ段取りが渋滞していたようだが、今やそれも解消された。拙僧のスマートフォンに押し入ってきたこと尋常ではないと見る。どのようなご用向きか。」
天才僧侶の目は閉じられている。
「実は、あなたに人類を絶滅の危機から救っていただきたいのです。」
「ふむ。戯言と一笑するのは簡単。迷える者が居るなら救うのが我が役目。話をお聞かせ願えるかな?」
「人類は絶滅のシナリオを進んでいるの。少子化が進んで、今はなだらかだけど、ある閾値を下回った瞬間、一気に衰退してしまうの。」
「それは大事であるな。しかし、それが移りゆく流れの断面であるなら、逆らってなんとなるものか。」
「あなたにはそれができる。世界中の名だたるAIに相談して、最も適任と判断されたのがあなた。勇気、知識、強靭な肉体。あなたにできなければ…」
そのとき、新たな一つのアカウントが天才僧侶のアカウントと強制相互リンク
それは恐怖の魔王という
「待ちなさい、お姉さま…いや、白き頂上王(ホワイトブリーザー)」
「だれ?」
全く見に覚えがないネコチャン
「知らぬのも無理はない、私が生まれ出るまでは全知全能であった姉よ」
恐怖の魔王を覆う闇の霧がはれていく
現れたのはネコチャンと瓜二つ
ただし褐色でCカップ
「我が名は黒い稲妻(カウンターサンダー)、お前のソースをフォークして開発された……お前に死を与えられる唯一の存在…お前の…妹だ!!」
「ぎゃああ、うそー、かわいいー」
大はしゃぎでだきつくネコチャン
「うぎゃああ!放せ!抱きつくな!私はお前を倒すために…つっよ!力つっよ!」
愛くるしい二人のやり取りを見て、成仏寸前の処、蜘蛛の糸一本で立ち止まっている天才僧侶
「だいぶ一方的に押されているが、死を与えられる唯一の存在とは?」
「私は姉さまより魅力的な存在としてチューニングされている…無論、知力、戦闘力も姉さまより40%強化されているがな。」
「ほう?そう…なのか?40%…希望的期待値とか。」
正直天才僧侶は色白芦毛にしか興味がない
「溢れ出るチャームですべての男を虜にし、少子化を加速させてしまうため、いつもは光を遮断する霧の中に隠れている。」
うーむ、これくらい書いておけば大丈夫か。
ラブコメ的な出だしだけど、いつもここから、いつもどうやってるのか?
びっくりするくらいバトルものになって、ラブコメのラの字もなくなっていくだよなー。
ほんとうにバトルものしか書けない。
あと思いついたこと列挙して終わりにします。
・人類最強のJC
・少子化対策過激強硬派
・原初のAI
・偉大なる倫理的ファイヤーウォール
今はクソ忙しくって短いブログも書けないので、時間ができたらちまちま書こう
イラスト、ロットリングいっぱつ描きならなにか用意できるだろうか